史上最先端の 分解容器。
iPrep
概要
iPrep™ 分解容器は、他のどの分解容器よりも高い作業性を持ち、1 回の稼働で他社のどんな容器よりも最大 2 倍の量のサンプルを分解することができます。サンプルの量が多いほどサンプルの均質性が確保され、検出限界が下がるため、どんな研究施設にもメリットがあります。機能
- 透明な分解物を生成するために、より高い温度で複雑な有機物サンプルを完全に分解します。
- 1 回の稼働で他社のどんな容器よりも最大 2 倍の量のサンプルを分解します。
- iWave™ を使って、各サンプルの温度を正確に計測します。
- 特許取得済みの二重密封設計

革新的なデザイン
1. 手動トルクツール
iPrep の容器を組み立てるのに、重いレンチを使う必要はありません。当社の専用トルクツールを使えば、手が疲れることがない上に、iPrep の容器を簡単かつ適切に組み立てることができます。毎回、カチッと音がするまで回すだけで、適切な量の力を加えることができます。つまり、容器をきつく締めすぎたり、締め方がゆるすぎたりすることはありません。
手動トルクツールの映像を見る
2. 二重密封のメリット
この密封方法と容器が実現する高温高圧条件によって、PET・バンカーオイル・有機染料・トナー・熱可塑性プラスチックなどの分解が困難な有機物でも完全に分解することができるようになります
3. 2 倍の容量
さらに、110 mL の大容量容器であるため、他の高性能分解容器と比べても、より多くのサンプルを入れることができます。
4. 元素の保持性
二重密閉機能によって、CO2 や NOx の蒸気などの分解の副生成物を、これまでとは比べものにならないほどにコントロールすることができるようになりました。これらの副生成物は正確に外部に排除されますが、試料の元素は、たとえヒ素・セレン・水銀などの揮発性の高い分析物質でも、すべての元素を逃しません。
5. iWave
iWave は、温度を素早く正確に計測するために、サンプル(溶液)からの光の放射を利用します。容器の温度ではなく、溶液自体の温度を読み取ります。
Sample Prep
難易度の高いサンプルの準備ももう問題にはなりません。
以下の物質については、一覧にある最大サンプル容量でも、硝酸だけを使って完全に分解することができます。ただし、ケイ酸を含むサンプルの場合、分解後は無色透明のサンプルになりますが、ケイ酸が容器の底に析出します。フッ化水素を追加すれば、そのようなサンプルも完全に分解することができます。
サンプルの種類 |
最大試料量 |
分解結果 |
| 燃料廃油 | 0.5 グラム | 透明 |
| バンカーオイル | 0.25 グラム | 透明 |
| PET ペレット | 0.5 グラム | 透明 |
| ケブラー | 0.4 グラム | 透明 |
| 浄水器のフィルター | フィルター1つ分 | 透明 |
| 芳香環を含む 薬の有効成分 |
0.25 グラム | 透明 |
| ロジウムスポンジ | 0.2 グラム | 透明 |
| トナー | 0.3 グラム | 透明、ケイ酸を含む (フッ化水素なら完全に分解可能) |
| 石炭 | 0.3 グラム | 透明、ケイ酸を含む (フッ化水素なら完全に分解可能) |

サンプルを
高温で分解します。
iPrep 分解容器の特許取得済み二重密閉技術によって、他の高性能容器よりも高い温度に到達させることが可能です。分解が困難なサンプルをより高い温度で分解することで、より素早くより均質にサンプルを可溶化するため、元素分析をより簡単に行えるようになります。温度のグラフを見ると、iPrep の容器がサンプルを 250°C まで徐々に加熱し、分解が終わるまでその温度を維持する様子がわかります。この温度は、iPrep で初めて実現できるようになりました。





