化学合成

なぜマイクロ波を使う必要があるのでしょうか？

学術界と産業界の両方において、マイクロ波技術は化学合成のための一般的なツールになっています。従来の合成方法に比べ、マイクロ波での加熱には以下のような利点があります。

• 速い反応
• 高い収量
• 高い純度
• 優れた再現性
• 改良された反応制御

*Source: Li, K.; Weber, A. E.; Tseng, L.; Malcolmson, S. J. Org. Lett. 2017, 19, 4239-4242.

強固なキャビティ

安全で信頼できる キャビティのデザイン

合成用MARS 6のために特別に設計されたマイクロ波キャビティは、最大限の安全性のために高級ソリッド316ステンレススチールを使って構成され、極めて頑丈なばね式のドアと安全インターロックを備えています。CEMは特許を持つソリッドステートアイソレーターが、反射されたマイクロ波エネルギーからマグネトロンを守り、装置の寿命を延ばします。常にユーザーの安全を保証するために以下のセンサーを備えています。

• Tempguard™ — プログラムのエラーを防ぐためにユーザーが安全な温度を設定
• DuoTemp™ — 発熱反応を防ぐための赤外線と光ファイバーの二重温度測定オプション
• Reactiguard™ — 異常な音を感知して加熱を停止する機能
• SafetyLock™ Door — 強化された鉄骨フレームデザイン
• Turntable sensor — 反応容器のターンテーブルが止まったら加熱を中止

精確さ

もっとも正確な 温度コントロール

光ファイバー温度制御は反応容器内部を直接測定することによりもっとも正確な温度測定をご提供します。電磁攪拌が混合サンプルの最大の拡販を保証します。サンプルに最適なスピードを設定できます。

• In-situ光ファイバー温度コントロールは全てのスタンダード合成用MARS 6システムに含まれています。
• 底部内蔵の赤外線温度センサーオプション（特許取得済み）（容器の側面を測定するものではない）
• サンプル量に左右されない最も正確な温度モニタリング

フレキシビリティー

様々なアプリケーションを 一つのシステムで

装置を所有するコストを削減しつつ、生産性を最大限まで引き上げます。MARS 6では、有機化学、無機化学、ナノ粒子製造、更に分析サンプルの調整まで行うことが可能です。幅広いアプリケーションに特化した反応容器のセットを、一つのマイクロ波装置で使用します。

直観的に操作できるソフトウェア

簡単で迅速な 反応プログラミング

マイクロ波合成を手軽なものにするために設計された合成用MARS 6の直観的なソフトウェアは、ユーザーが定義した制御のメソッドのプログラミングを誘導する機能を備えています。反応実行中は、温度、圧力、マイクロ波出力のグラフが、内蔵タッチスクリーンのリアルタイムで表示されます。新しいユーザーを適切な反応容器アッセンブリ、装置の操作、メンテナンスについて教育するための研修用ビデオに内蔵タッチスクリーンから直接アクセスすることができます。反応、データ、メソッドを簡単に回収し、USBドライブにエキスポートしたりオプションの内蔵プリンターから印刷することができます。

最適な出力デリバリー

特別にデザインされた キャビティと導波路

合成用MARS 6はもっとも多様な反応容器の使用を可能にする大きなキャビティを特徴としています。他のマルチモードパラレル反応装置とは異なり、モード攪拌装置の必要なく均一なエネルギーの分布を保証するように時別に導波路がデザインされています。

PowerMAX™自動出力制御テクノロジーと合わせて、合成用MARS 6はサンプルに過剰にエネルギーを与えることなく一定のエネルギー入力を維持するために、実行中ダイナミックに出力を調節します。これは反応過熱の最適化された環境と一貫性のある合成結果を提供します。

マイクロ波化学アプリケーション

完全にカスタマイズ可能な合成用MARS 6卓上システムは合成専用にも、多目的マイクロ波反応装置としてもお使いいただけます。

• 有機合成
• 教育用ラボラトリー
• 無機化学
• ナノ粒子合成
• ポリマー合成
• パラレル反応処理
• ハイスループットラボラトリー
• 金属分析用酸分解
• 溶媒抽出